@article{oai:ynu.repo.nii.ac.jp:00002563, author = {吉森, 賢}, issue = {1}, journal = {横浜経営研究}, month = {Jun}, note = {application/pdf, 企業概念は一国の歴史,価値観と深く関連している.また各国の企業概念には一長一短がある.したがって唯一最善の企業概念は存在しない.株主がそのリスク負担により中心的利害関係者であるとするアメリカ,イギリスの一元的企業概念の根拠は説得力に欠ける.企業の長期的利益に一体化しない投資家がそのリスクを分散と退出により減少できるからである.また資本よりも人間がより希少な経営資源である今日において株主を中心的利害関係者とする企業概念は現実の要求に対応しない.従業員を中心的利害関係者としつつ利害関係者の長期的利益の均衡をめざす日本の多元的企業概念,株主と従業員の利益均衡をはかるドイツ,フランスにおける二元的企業概念はそれぞれの利害関係者と国民の合意され,正当性が高い.アメリカとイギリスにおける株主利益中心の企業概念に関してはこのような合意が実現していない.効率性の視点からも現段階で利用可能な資料,実証研究の結果によれば多元的企業概念,二元的企業概念が一元的企業概念に劣るとは言えない.株主利益中心の企業概念は前世紀の残滓であり,それが日本およびドイツの企業概念へ収斂する可能性が逆の場合よりは高い.}, pages = {42--54}, title = {企業はだれのものか : 企業概念の日米欧比較 : (1)アメリカ,イギリス}, volume = {19}, year = {1998} }