@article{oai:ynu.repo.nii.ac.jp:00002559, author = {吉森, 賢}, issue = {4}, journal = {横浜経営研究}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 主取引銀行による取引先企業への経営監視の誘因は存在するが実施への意思と能力は少ない.その第一の原因は主取引銀行の株主総会における銀行間の相互依存関係による.第二の原因は取引先企業の株主総会における主取引銀行と他の銀行間の相互依存関係による.第三の原因は主取引銀行とその取引先企業との間の組織間相互依存関係による.第四の原因は主取引銀行とその取引先企業の経営者の自己利益追求動機による個人間相互依存関係による.したがって主取引銀行による取引先企業に対する事前監視は充分に働かない.相互依存関係により中立性を欠く監視主体の監視有効性は低い.企業支配市場は持ち合いにより機能していない.ドイツと日本は類似した企業間関係とそれに伴う企業統治の低有効性を共有する.これは両国の企業間関係の閉鎖性に起因する経営の透明性の欠如による.しかし両国の企業間関係は経済的合理性を有するので,これを全面的に否定する必要はない.今後ドイツ・日本はアメリカの高い経営透明性を実現する方向で企業統治の有効性を高めることがである.}, pages = {245--270}, title = {ドイツにおける銀行,保険会社,非金融企業間の資本的・人的関係と企業統治の有効性}, volume = {18}, year = {1998} }