@article{oai:ynu.repo.nii.ac.jp:00000194, author = {木村, 淳子 and 中川, 辰雄}, issue = {11}, journal = {横浜国立大学教育人間科学部紀要I(教育科学)}, month = {Feb}, note = {application/pdf, パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略す)による聴覚学習の効果を検討することを目的として、ろう学校幼稚部2年に在籍している6名(人工内耳装用児5名・補聴器装用児1名)を対象とした。裸耳聴力、補聴閾値、日常生活での聴きとり及び表出言語の様子と聴覚的認知の発達段階(検知、弁別、識別、理解)を示したステップ表に基づいて、対象児6名に聴覚学習の課題を割り当てた。パソコンでの聴覚学習の効果を検討するために、パソコンを用いた聴覚学習を行う学習群(3名)と、パソコンを用いた言語課題を行う対照群(3名)を設けた。プレテストとポストテストの結果を比較したところ、課題全体で学習群では平均38%、対照群では平均3%の伸びがあり、学習群におけるパソコンでの聴覚学習の効果が認められた。学習群の誤答分析より、学習を繰り返す中で、環境音では周波数が近い音、言語音では助詞の誤りなどのより細かな違いに限定されていったことが明らかになった。一方、対照群では誤答の傾向に変化がなく、音に対する表現も観察されなかった。ただし、言語音を用いた課題には両群(学習群1名と対照群2名)の正答率の伸び率に大きな差が見られなかった。その理由として、学習群が1名と少なかったこと、学習群幼児の課題達成に対する意欲をパソコンでの聴覚学習で十分維持できなかったことが原因ではないかと考えられる。今後の課題として、言語音での課題内容について検討することとさらに事例を重ねる必要がある。そして、パソコンでの聴覚学習で養われた聴能や傾聴態度を日常生活にどう結びつけていくかということがあげられる。}, pages = {89--107}, title = {聴覚障害幼児に対するパーソナルコンピュータを用いた聴覚学習}, year = {2009} }