1)論文の視認性が格段に向上します。
学術論文は、インターネット上で無料公開されると被引用率が高くなると言われています(参考:「同一ジャーナルに掲載されたオープンアクセス論文と非オープンアクセス論文のインパクトを比較する」など)。特に、リポジトリのシステムは他機関のリポジトリと合わせて検索できるように論文情報を外部検索エンジンに提供する仕組み(メタデータ・ハーベスティング)を備えており、外部システムからの検索にも対応しています。大学にとっても、結果として教育・研究成果の視認性向上と社会還元に大きく寄与することと思われます。
2)論文を電子化して恒久的に保存できます。
大学のリポジトリに論文を登録すれば、個人でウェブサイトを作るのに比べて手間がかからず、大学が論文の長期保存と公開を担います。またリポジトリシステムは、サーバ更新などがあってもURI(インターネット上の識別子)が変わらないという仕組み(ハンドルシステム)を備えており、学術情報への恒久的なアクセスが保証されます。